18.11.24 「氷旅家」なぞシロップ実験

夏のはちゃめちゃな夜旅家から3ヶ月あまり。

今年は来年の旅家の準備を今から始めちゃいます。

テーマは「かき氷」

夜旅家をやっていて、2年連続でやりたいこととして「かき氷屋」が出てきてるんですよね。

2017年

2018

 

で、実はここ最近、新潟で知り合った若い「氷屋さん」がいたので、

この方をゲストに、来年はがっつり「かき氷屋さん」を旅家でやってみるのはどうだろう?

ということで、この寒い時期からその準備を始めることにしました。

はるばる新潟からやってきた氷屋さん、杉崎さんが今回のゲストです。

元々は中学校の英語の先生だった杉崎さん。

「先生」という仕事ではなかなか伝えにくい

どうやってお金と付き合っていくか、どうやって社会の中で面白く生きていくか、

というような物事を伝えるために、「氷屋」さんにジョブチェンジしたそうです。

・・と話を長々してても、つまらないので、

お互い自己紹介もそこそこに、

まずは杉崎さんが持ってきたシロップをみんなで味見することから始めます。

ラベルの付いていない、謎のシロップ・・・これは何味なんだ・・?

「う〜ん、カボス?」

「おお、すごい!あたり!」

今回初参加の、実家がカフェだという某君。

さすが!とざわめくと、テーブルにカボスが置いてあったからだと種明かししてくれました。

出来合いのシロップをいろいろ舐めて、なんとなくイメージがわいたら、

それぞれ持ち寄った素材をどうシロップにしていくか考えます。

基本的には2通り

「火にかけて煮詰める」

「ミキサーなどで混ぜ合わせる」

ここに砂糖やシロップなどの甘みと、レモン汁などの酸味を混ぜてゆけば、

大体のものがシロップになるそうです。

まあ、初めてなので手を動かしながら考えていきましょう。

材料を切って煮詰めて

シロップ投入。

こちらは、つぶす作り方。

凍らせたイチゴを袋に入れ、手でばんばんつぶしていきます。

つぶれたら容器に移して、練乳と混ぜていきます。

飛び入りで来てくれた3歳の彼にもできました!

刻んだフルーツ缶詰と、缶に残ったシロップを混ぜ混ぜ・・・・

 

オリジナルシロップができたら、氷を掻きます

今回はいつものおもちゃではなく、ガチの氷と、ガチ氷機を用意しました!

いつもは電動ですが、今回は手動でしゃりしゃり削ってゆきます。

でも手つきは慣れたもの。

先ほどの3歳ボーイも。

氷に冷ましたシロップを投入〜

 

「イチゴ+練乳」

「煮詰めプルーン」

「柑橘ミックス」

完成したら、味見味見。。。

美味しい!というものもあれば、

・・・・・??

というものも。

トライアンドエラーで、

足したり、引いたり、調整したり

いろんなシロップを作っていきます。

駄菓子トッピングや、隠しマシュマロなど、

作るほどアイデアも出てきます。

いい感じのシロップができたら、忘れないように書き留めておきます。

なかなか複雑なレシピ。。。

常陸太田の巨峰をベースにした、杉崎さん特製のシロップも味見。

・・・ということで、だいぶお腹いっぱいにもなてきたので、しきりなおして

来年度何をするか会議を始めます。

全員でテーブルについて話すのも久しぶりな感じがします。

最初に、「レモネードスタンド」の動画を見せてみました。

アメリカでは、レモン果汁に水と砂糖を混ぜたジュース「レモネード」を、

子供たちが作って、いろんなところで売り出す

「レモネードスタンド」という文化があります。

子供の学びのためという意味合いもあって、大人たちが進んで買ってくれるようで、

お金を自分で稼いだり、お金のことを考えたりする機会が、

身近に気軽にあるようです。

実は旅家でも、3年ほど前に花見団子を屋台で売り出したことがありました。

団子3兄弟

だんご3兄弟

ここ最近の旅家では、作った料理を「おふるまい」という感じで、

みんなに配っちゃうことが多かったのですが、

この時売り歩いて、お金を稼げたことがすごく楽しそうだったのもあり、

今回は、旅家で作ったオリジナルかき氷を売って、お金を稼いでみよう!

ということを提案してみました。

じゃあ、そもそもみんなはお金が稼ぎたいのか・・?

何か使い道があるのかな?

お金をあつかう上で、なぜお金が必要なのか、

何にお金を使いたいのかまず考えるのが大事な気がします。

1000円あったら、何に使う?

1万円あったら?

10万円あったら???

それぞれに聞いてみました。

 

子供たちは1000円だと本やお菓子、

1万円あるとゲームソフトを買いたい子が多い感じ。

さすがに10万円は、金額のイメージがわかないみたいです。

(大人は旅行!だそうです。)

子供たちにとって高いもの=スイッチやPS4ということですが、

10万だとそれを買ってもまだ余るし、

ゲーム機が2〜3個あっても意味はないし・・・

低学年だと1000円でもイメージが難しいみたいでした。

あと、貯金という子もちらほら・・・

良い心がけだと思いますが、なんのための貯金なのかはちょっとぼんやり・・・

「何かあった時の貯金」というやつですね。僕も覚えがあります。

お金と付き合うことは、どうやって稼ぐかも大事ですし、

作ったお金をどう使うと良いのか?ということも同じくらい大切ですね。

今はゲーム!貯金!という彼らですが、これから本当にお金を手にすることや、

それで欲しいものを買ってみることで、

もしかしたら欲しいもの、使いたいことが変わっていくかもしれません。

 

とにかく「稼ぎたい」「売ってみたい」という気持ちが

彼らにあることがわかったので、

じゃあ、今日のかき氷だといくらで売れるのか?

どうやったらいっぱい売れるのかを聞いてみました。

 

お母さんお父さんの意見も合わせて、

今日のだったら「300円」だったら売れそうかなぁ・・・

という値段設定。

確かにいくつかはお店で売ってそうなクオリティーの味がありました。

 

たくさん売るアイデアとしては、

・笑顔で売る

・このお店にしかないものを売る(オリジナリティー)

・売りことば(キャッチフレーズや面白い商品名)

・看板を作る

・プロ監修していることを伝える(安心感)

・このお店でお金を稼いで何がしたいか伝える

・SNSで広める

・出張販売をする

・宣伝をする

・限定品を売る

・お客さんといろいろ話をする。

など、高学年メンバーが半数になってきたこともあり、

なかなか現実というか、実際のお店や商売のことをよくみてるな〜

という意見が出てきました。

確かにどれも大事なことですね。

 

・・・とみんなが乗ってきたところで、時間となり今回はここまで。

とりあえず、「かき氷を自分たちで作って売ってみる」というところから、

来年度の旅家を初めてみることにします。

片付けをしてたら?「かき氷だけなの?」という質問もありましたが、

とりあえずかき氷はきっかけなので、いつものようにきっかけから

自分のやりたいことをなんでもやってもらったらオッケーです。

 

次回は年が明けて1月の末くらいを予定しています。

みんな良いお年を!

 

今回の秘伝レシピを公開。

「いもスライム」「キウパガ」など、特徴的なシロップ名は、

某Kくんが他人のレシピまで勝手に命名してました。

でも、「?」となってお客さんは興味湧くかもね。

あと、命名の得意な彼は、キャラクターも作ってました。

かき氷が150年前に横浜で誕生したことに由来した設定がいろいろ。

「食べられないようにずっと逃げ」ていて、

「夏はクーラーボックスで仮眠」って、

僕らが、このかき氷の妖精を目にする日は来るのでしょうか・・・・

最後に彼の今年の作品、餃子マンを紹介して、今回はおひらきにしたいと思います。

また来年!

突然の荒天のため、夏の本番ほとんど出番がなかった餃子マン。

またどこかで・・・